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INNOCENT CASHMERE

イノセントカシミヤ

2023.11.02

10月も終わろうとする頃、この文章を書いております。
山形は秋の風物詩である芋煮会のシーズンも終わり、日中でも寒さを感じるようになってきました。
毎年この季節は何を着たらいいのか迷われている方も多いのではないでしょうか。
日中はまだ過ごしやすいけれど、朝晩はぐっと冷え込む“温度差”のある季節。
今回はこんな季節の変わり目にどうでしょう?という「究極のふつう」をご紹介させていただきます。

最初にお伝えしますと、3年程前からスタートしていたユニセックスシリーズはこの「究極のふつう」に該当します。

今回ご紹介する「innocent cashmereシリーズ」と、もうひとつ「SUPERIOR HIGH GAUGE MERINOシリーズ」の2つのシリーズがあるのですが、どちらもお取り扱いいただいているお店様からは「正直売りづらい」と言われます…。

ですがそう言われる度に私は心の中でニヤっとしております。その通りだと思いますし、とてもよくご理解いただいていると思うからです。「ふつう」過ぎて売りづらいんです。

私はニット屋という職業柄、この秋の季節にしっくりくるカシミヤのセーターが着たくなります。

薄過ぎず軽過ぎず、けどちゃんと着ている感を感じつつも“これこそ”的なオーバースペックなモノでもない、ちょうど良い塩梅のモノが。

でも…探してみると以外とこのちょうど良いセーターが無いんです。なので作りたいと思いました。

まず、長い間伝統的によく作られていたカシミヤには何か理由があると思い、倉庫に潜りこんでアーカイブを振り返りつつあらためて勉強してみました。

昔ニット産地として最盛期だった頃に多く製造されていたけれど現在では希少になってしまった手法のカシミヤセーターを見つけた時、自分の中で最適解が見つかった気がしました。

カシミヤの紡績工場さんとお話しているときにお伺いした糸の構成とも合致しました。

そんな考えのもと作ったのがinnocent cashmereシリーズになります。

寒暖差のある厳しい気候の地域で飼育された「カシミヤゴート」という山羊から採取された原料の中でも、特に均一なクオリティの部分だけを丁寧に糸に仕立てたこの特別な素材。

糸の断面が丸みを帯びているので毛羽立ち過ぎず、すっきりとした風合いと雑味のない綺麗な表情が特徴です。柔らかくて軽く、繊細なカシミヤの繊維があたたかさを逃しません。

ただ見た目はベーシックでスタンダード。これが「究極のふつう」なんだと思います。

あって然りだったモノ。現在では貴重になってしまったモノ。

そういった昔からの方法にアップデートされた最高の素材を当てはめて作る、新しい感覚のモノ。

結局はそういったモノが好きなのかもしれません。

BN-FU-004 COLOR / Navy SIZE / 3
BN-FU-004 COLOR / Gray SIZE / 1
BN-FU-005 COLOR / Ivory SIZE / 3
BN-FU-005,006 COLOR / Ivory SIZE / 3
BN-FU-005,006 COLOR / Red SIZE / 1
BN-FU-007 COLOR / Gray SIZE / 3
BN-FU-007 COLOR / Navy SIZE / 1
BN-FU-009 COLOR / Black SIZE / 3

※撮影した商品は実際の色味に近づけてはおりますが、モデル着用画像と商品の色が多少異なる場合がございます。カラーはモデル着用画像ではなく各商品ページの画像をご参照ください。また、パソコン・スマートフォンでの閲覧という特性上、商品の画像が実際の色目と多少異なる場合がございますがご了承ください。