BATONER

STORE

CRAFTED by INVERALLAN

2023.11.17

11月も半ばを過ぎ、だいぶ寒くなってきました。
山形はいよいよ雪を意識し始める季節に突入…といった感じです。

この時期、子供の頃はよく母親が編んでくれたセーターやニット帽、マフラーを身につけていたのを薄っすらと記憶しています。
その昔はニット用家庭機も嫁入り道具とされており、今では珍しくなりましたが内職をお願いしている方のところを訪ねると必ずと言っていいほど家庭機が置いてあったものです。

ちょっと話が脱線してしまいました…。

ハンドニットブランドといえば私はインバーアランをまず最初に思い浮かべます。

スコットランド発祥の英国最大のブランドで、長い時間をかけて全てハンドメイドで作り上げたそのクオリティは世界的にも最高峰と言われています。

BATONERを初めてから10年が経ち、いつしかBATONER定番の畦編みをインバーアランの手編みで表現したら面白そうだなと思うようになりました。

常々私達が追求している均一性とは違う程よい不均一…も好きなんです。別の言い方をすると“なんとも言えない味”。

でもインバーアランで最も認知されている手編みのアラン柄やケーブル柄だとほっこりし過ぎるので、着る場面はどうしても限られてしまいます。

なので無地の畦編みでよりデイリーに着られる落とし込みをしつつ、もう一つの象徴的なディテールであるウッドボタンを付けてもらいました。

インバーアランの方曰く「畦編みは昔にやった事があるかも」との事だったので、とても珍しい商品に仕上がったと思います。

素材は耐久性のある昔ながらのシェットランドウール。

スコットランド北部にあるシェットランド諸島産の羊毛のことで、未脱脂ウールという油分を含んだ素材のため、防水・防風に優れています。

ふっくらとしていて柔らかく、弾力性や保温性もあるので、これからますます寒くなる季節にぴったりです。

私は軽いインナーと合わせたり、パーカーなどを合わせてコート代わりにレイヤードしたりして、より味を出せるように育ててみようと考えております。

※インバーアランの製品は職人の手編みによって製作されているため、個体差が生じることがあります。ご了承の上お買い求めくださいませ。