「夏に着れる長袖ニット」。
“ハイゲージ”というくくりだとコットン素材がよく見られますが、夏に長袖というとどうしても日本の気候では肌にまとわりついてしまうので、どこかのタイミングで最適解を見つけたいと思っており、他でも見た事が無かったので作りました。
春夏の素材の中でウェアとしては最もニッチな素材と言えるかもしれないラミー。
「ラミーって麻でしょ?」と思われがちですが、麻と一言で言っても原料になる植物がそれぞれ違い、特徴も違います。ラミーは衣料用資材としての麻の一種、苧麻(ちょま)という植物から作られます。
この素材は良い意味で伸度が無く特有のシャリ感があって、この感じが肌離れの良さに繋がります。
違いやウンチクはさて置き…私はこの素材感が昔から感覚的に好きでした。
若かりし頃にたまたま着ていたインポートブランドのTシャツがあって、それがラミー100%のTシャツでした。ツルっとドライで光沢感があって夏場に着るとすごく快適。面白い素材だなぁと思ってよく着ていました。
その頃は疑問に思った事をすぐに調べられる時代ではなかったので、その面白い感覚だけがずっと残っていました。
それから約20年経ち、あの時気に入っていた素材を形にしました。
というか正直にお伝えしますと、半端なく作りづらい素材なのでしばらくの間は少し避けつつ試作していました。見て見ぬフリ…でも人間好きなモノは無視できません。そろそろそれを形にしようとその扉を開けました。
実際に作ってみて、
やはり好きでした。
光沢、繊維が折れ曲がる感じ、
ムラ…恥ずかしくないスケ感…。
着てみたらやっぱり快適。
好きな人はハマるかと思います。
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